男性ホルモン検査とは、テストステロン値・LH(黄体形成ホルモン)・FSH(卵胞刺激ホルモン)などを血液で測定し、男性更年期や精力低下の原因を可視化する検査です。
2026年6月時点で受診先は「泌尿器科」「内分泌科」「メンズクリニック」の3系統。保険適用で1,500〜3,000円、自由診療で5,000〜15,000円が目安です。「最近元気が出ない」「夜の自信がない」と感じたら、自己判断のサプリ前にまず数値で原因を切り分けることをおすすめします。
※本記事は加齢に伴う男性力低下を対象とした一般的な健康情報です。診断・治療に代わるものではありません。症状がある場合は必ず泌尿器科・内分泌科などの医療機関で医師の診察を受けてください。
「40代を超えてから明らかに元気が出ない」「ジムに通っても筋肉が増えない」「精力減退と男性更年期、どっちが原因?」——男性力の悩みは多くの場合、テストステロン値の低下と関係があります。男の増大塾 編集部では、日本Men’s Health医学会(旧 日本Andrology学会)、厚生労働省、各クリニックの公開情報を整理し、男性ホルモン検査の受診先・費用・流れを1記事にまとめました。
この記事でわかること
- 男性ホルモン検査で何が分かるのか(測定項目と意味)
- 泌尿器科・内分泌科・メンズクリニックの3系統の違いと費用
- 保険適用となる条件と自由診療との価格差
- 受診前の準備と検査当日の流れ(採血の時間帯指定など)
筆者は本記事で、日本Men’s Health医学会の「LOH症候群診療ガイドライン」、厚生労働省の保険診療資料、各クリニックの公開料金表を読み比べ、公開情報を整理しました。2026年6月時点の最新情報をもとに、受診前に知っておきたい判断材料をまとめます。
男性ホルモン検査とは?測定項目と分かること
結論として、男性ホルモン検査は主に「総テストステロン」「遊離テストステロン」「LH」「FSH」「プロラクチン」の血液検査で構成されます。なぜなら、低下しているのが「テストステロン自体」なのか「テストステロンを作る指令を出す脳下垂体」なのかで治療方針が変わるからです。
日本Men’s Health医学会のLOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)診療ガイドラインによると、男性ホルモン関連の主な検査項目は次のとおりです。
| 検査項目 | 測定意義 | 基準値の目安 |
|---|---|---|
| 総テストステロン | 男性ホルモンの総量 | 2.5〜10.4 ng/mL(成人) |
| 遊離テストステロン(フリーテストステロン) | 実際に活動するホルモン量。LOH診断に重要 | 8.5 pg/mL以下で低下とされる |
| LH(黄体形成ホルモン) | 精巣を刺激するホルモン | 0.79〜5.72 mIU/mL |
| FSH(卵胞刺激ホルモン) | 精子形成に関与 | 2.0〜8.3 mIU/mL |
| プロラクチン | 高値で性機能低下の原因に | 3.6〜12.8 ng/mL |
※基準値は検査機関で多少異なります。実際の判定は医師が患者の年齢・症状とあわせて行います。
「LOH症候群の診断では、症状(性機能低下、抑うつ、疲労感など)に加えて、遊離テストステロンが8.5pg/mL未満であることが目安とされています。」
— 日本Men’s Health医学会「LOH症候群診療ガイドライン」(mens-health.jp)
受診先3系統の違いとメリット・デメリット
男性ホルモン検査は3つの診療科で受けられますが、目的・費用・治療の進めやすさが異なります。男の増大塾が公開情報を整理・比較したところ、受診目的によって最適な選択肢が分かれます。
| メリット | デメリット・注意点 |
|---|---|
|
|
| 受診先 | 費用目安 | 保険適用 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 泌尿器科(一般病院・クリニック) | 1,500〜3,000円(3割負担) | ○(症状あり時) | ED・LOH症候群が疑われる人 |
| 内分泌科(総合病院) | 2,000〜4,000円(3割負担) | ○(症状あり時) | ホルモン異常全般を診たい人 |
| メンズクリニック(自由診療中心) | 5,000〜15,000円 | ×(自由診療) | プライバシー重視・即日結果希望の人 |
2026年6月時点では、症状があり保険適用が見込める場合は泌尿器科を最初の窓口にするのが費用面で合理的です。
受診の流れと検査前の準備【5ステップ】
男性ホルモン検査を受ける手順は次のとおりです。実際に受診する人は、検査結果を最大限に活かすため、当日の時間帯と前日からの準備に気をつけたいところです。
- 受診先を決める(泌尿器科がデフォルト) — 自宅近くの泌尿器科を地域の医療機関検索で探し、男性更年期・LOH対応の有無を電話で確認します。日本Men’s Health医学会のウェブサイトから専門医検索も可能です。
- 予約と問診票の事前記入 — 多くのクリニックがオンライン予約・問診票事前記入に対応しています。AMS(Aging Males’ Symptoms)質問票という標準的な症状チェックを行うクリニックも多いです。
- 検査前日:アルコールと激しい運動を控える — テストステロン値は前日の運動・睡眠・アルコールに影響を受けます。前日は通常生活を心がけてください。
- 検査当日:午前中(できれば9〜11時)に採血 — テストステロンは午前中に高い日内変動があるため、ガイドラインで午前採血が推奨されています。空腹である必要はありません(同時に他の血液検査がある場合は別途指示)。
- 結果説明:1〜2週間後の再受診 — 結果は数日〜2週間で出ます。基準値以下の場合、追加検査(プロラクチン・甲状腺など)や治療方針(生活習慣改善・テストステロン補充療法など)の説明があります。
注意点・よくある失敗|午後採血と自己判断サプリ
男性ホルモン検査で失敗しがちなポイントを4つにまとめました。
- 午後採血で結果が低めに出る — テストステロンは午前中にピーク、午後〜夕方は20〜30%低くなります。午後採血で「LOH疑い」と判定されても、午前再採血で正常範囲のことも。最初から午前採血を選びましょう。
- サプリ・トレーニングを直前に行う — 検査前にプロテイン・テストブースター系サプリ・激しい筋トレを行うと数値が一時的に変動します。日常通りの生活で測定するのが本来の値を知る上で重要です。
- 症状なし・健康診断目的だと保険適用外 — 「念のため知りたい」だけでは保険適用にならず、自費で5,000円以上かかります。明確な症状(性機能低下、疲労感、抑うつ、筋力低下)がある場合に保険診療となります。
- 自己判断でテストステロン補充を始めない — 海外通販等で入手できる「テストステロンジェル・注射」を自己判断で使うと、内因性ホルモン分泌が抑制され副作用(不妊・赤血球増多・心血管リスク)の懸念があります。治療は必ず医師の管理下で行う必要があります。
「テストステロン補充療法(TRT)は、医師の管理下で行う治療です。前立腺疾患・心血管リスクを評価したうえで、定期的なモニタリングを実施します。」
— 厚生労働省「特定保健指導・健診関連資料」(mhlw.go.jp)
よくある質問(FAQ)
Q1. 健康診断で男性ホルモン検査は受けられますか?
A. 一般的な健康診断のオプションとして提供している施設もありますが、多くは別料金(自費5,000円程度)です。症状がある場合は健康診断より、泌尿器科などの専門外来を受診する方が、診断と治療まで一貫して進めやすいです。
Q2. テストステロン値が低かった場合、どのような治療がありますか?
A. 主な選択肢は①生活習慣改善(運動・睡眠・体重管理)②漢方薬(補中益気湯など)③テストステロン補充療法(TRT・注射やジェル)です。重症度・年齢・将来の妊娠希望などにより医師が選択肢を提示します。詳しくは男性更年期対策の生活習慣もご参照ください。
Q3. 検査結果が出るまでどのくらいかかりますか?
A. クリニックの設備にもよりますが、一般的には1〜2週間です。即日結果が出る大手メンズクリニックもありますが、自由診療で費用が高めになります。
Q4. 男性ホルモン検査と精液検査は別物ですか?
A. はい、別検査です。男性ホルモン検査はホルモンバランス(テストステロン等)、精液検査は精子の量・運動率・形態を見ます。妊活が目的なら両方の検査が推奨されます。妊活サプリは男性妊活サプリの選び方もあわせてご覧ください。
まとめ
結論として、男性ホルモン検査は「症状があるなら泌尿器科で保険適用、午前採血、結果に基づき医師管理下で治療」の流れが2026年6月時点の標準です。覚えておきたい要点は3つです。
- 症状あり・保険適用なら泌尿器科で1,500〜3,000円が最安解
- 検査は午前中(9〜11時推奨)、前日は通常生活を心がける
- 低値判定でも自己判断でホルモン補充を始めず、必ず医師の管理下で治療を進める
男の増大塾では今後も日本Men’s Health医学会・厚生労働省・各専門学会の最新情報をもとに、加齢に負けない男性力を高めるための実践的な情報を発信していきます。あわせてテストステロンを増やす方法|40代からの精力・男性力を高める運動・食事・睡眠ガイドもご参照ください。
本記事について
最終更新: 2026-06-29 / 監修・編集: 男の増大塾 編集部。本記事は2026年6月時点の日本Men’s Health医学会・厚生労働省・各クリニックの公開資料に基づき作成しています。診療内容・費用は施設・保険適用条件で変動するため、最新情報は厚生労働省・日本Men’s Health医学会でご確認ください。本記事は一般的な健康情報であり、診断・治療に代わるものではありません。症状がある場合は必ず医師の診察を受けてください。個別の症状・治療判断は必ず医療機関でご相談ください。お問い合わせ・プライバシーポリシーはこちら。
